体育館での脱穀作業

当日はあいにくの雨模様体育館で作業をしました

2023年11月13日(金)

奈良県葛城市立當麻小学校での脱穀作業に中国駐大阪総領事館の魏有美副総領事、領事アタッシュの李子揚氏がお越しくださいました。
また日本関西宋慶齢基金会からは周萬志代表理事、奥本佳史理事が参加しました。
今回は奈良県教育委員会の方もお二人来られていて、脱穀作業について広報誌に載せるということで取材をされていました。

この日は10月13日(金)に稲刈りをして、おひさまの下で3週間ほど乾燥させた稲から籾を取り外す作業です。
今はどこも機械でしていますが、今回は昔からの道具を使って作業をします。
足踏みしながら稲を回っている機械の上に置くと、お米が入った籾があちこちに飛ばされていきます。
それでも稲にくっついているものは、手作業で取り外していきます。
最後に残った藁は、昔はお正月のしめ縄などを編んだりしていたそうです。

取り外された籾は、唐箕(とうみ)という機械で「お米(玄米)」と「もみ殻」に分別されます。
この唐箕について調べると、古くは中国で開発されたとされており、それが日本に伝えられて現代まで使われてきたそうです。
ネットで調べると、現在でも金属製の同じつくりのものが販売されていました。
でも、木製の方が音も外観もあったかい感じがしますね。

手作業で稲からひとつぶひとつぶのお米(玄米)にする大変さを身をもって感じたのか、稲刈りの時に稲についたお米を平気で踏んでいた子も、脱穀作業を経験して一粒一粒を手でひろい集めるようになりました。

この當麻小学校は、隣に学校所有の田んぼがある日本でも珍しい小学校です。
そして毎年この田んぼでお米を育て、一年を通して稲が成長していく姿を近くで見ることが出来ます。
5年生になると、6月頃に自分たちで苗を植え、秋になると育った稲を鎌で刈って脱穀をし、最後にピカピカのお米で炊いたご飯をおにぎりにして食べるそうです。
他の小学校では経験できない行事で、きっと子供たちにとっても良い一生の思い出になると思います。

~今年も本当にありがとうございました~

去年に引き続き、日本関西宋慶齢基金会として日中友好行事の一環である當麻小学校での一年を通しての田植え・稲刈り・脱穀行事に参加し、子供たちとも楽しく交流できました。

この行事への当基金会の参加を快く受け入れてくださった當麻小学校の遠藤校長先生、岡島教頭先生はじめ諸先生方、本当にありがとうございました。
またとてもお忙しい中、毎回快くご参加くださいます中国駐大阪総領事館の薛剑総領事様、魏有美副総領事様はじめ領事館の皆様本当に感謝いたしております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

当基金会の理事でもある葛城市市会議員の奥本氏が毎年4月に行われる當麻寺のお祭りについて動画を見ながら紹介しています。

脱穀作業終了後に先生方と歓談

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